Q1. 心臓リハビリテーションとは?
Q2. 心臓リハビリテーションの効果は?
Q3. 心臓リハビリテーションではどんな運動をしますか?
心臓リハビリテーションとは?
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが、体力を回復し自信を取り戻し、快適な家庭生活や社会生活に復帰すると共に、再発や再入院を防止することをめざして行う総合的活動プログラムであり、運動療法と学習活動・生活指導・相談などを含みます。
当院では、日常診療と一体化したリハビリを行っており、対話やコミュニケーションを重要視しています。専門知識を持った医師、理学療法士、看護師、薬剤師、検査技師、健康運動指導士など多くの専門医療職がかかわり、患者さん一人ひとりの状態に応じた効果的なリハビリプログラムを提案し、実施します。
心臓リハビリテーションの効果は?
心臓リハビリテーションは、心筋梗塞、狭心症の患者さんの死亡率低下(-26%)、入院リスク低下(-18%)させ、心不全の患者さんの入院を39%減少させます。生活の質が改善し、毎日を快適に過ごすことができます。そのほかにも以下のような効果があります。
・運動能力・体力の向上により、息切れなどが軽くなります。
・筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減ります。
・心臓の機能が改善します。
・血液循環、動脈硬化が改善します。
・血糖値が改善します。
・自律神経が安定して不整脈の予防になります。
・ストレス、うつの改善効果もあります。
心臓リハビリテーションではどんな運動をしますか?
心臓病の方には、ウォーキングやジョギング、自転車、エアロビクスなどのような「有酸素運動」がすすめられています。有酸素運動は、酸素を体に取り入れながら行う運動で、脂肪を燃焼しながら、持続して行うことができます。
また適切な強さでの筋力増強運動(レジスタンストレーニング)も心臓病に有効とされています。
当院での有酸素運動
エルゴメーターを中心に行っています。
原則的に運動機能検査を行ってその人に会った運動量を測定し、約30分の有酸素運動を行います。体調に合わせて、負荷量、運動時間を調整したり、座って行うことができる機械をつかって運動を行うこともあります。
当院での筋力増強運動(レジスタンストレーニング)
自重運動(機械を使わずに行うトレーニング)を中心にトレーニングをします。
適切な自重運動は、怪我が少なく、また自宅でも継続することができます。
下半身筋肉のトレーニング中心に、脳トレに近い練習なども行います。
筋力、パワー、バランス、スピードの強化を意識し、無理なく、楽しい運動を心がけています。
心臓リハビリテーション始まっています
参加者も、スタッフもみんな仲良く楽しんで取り組んでいます
心肺機能、運動能力があがっていて、リハビリの効果を実感しています